こんにちは、yasukeです。
今回は「理学療法士・作業療法士に向いている人・向いていない人」について解説します。

理学療法士を目指そうと考えているけど、自分は向いているのかな?
最近作業療法士の仕事がツライ…
もしかして自分はこの仕事に向いていないんじゃないか?

こういった疑問に答えます。
よく転職サイトなどには
- コミュニケーション力のある人
- 体を動かすのが好きな人
と書かれていることが多いですが、そんな簡単なことではありません。
私は理学療法士として約6年、総合病院・通所リハビリ・整形外科のクリニックで働いていた経験があります。
その経験からどういう人が向いている・向いていない、ということを考えていきます。
この記事で分かること
自分が理学療法士・作業療法士に向いているのか、向いていないのか
目次
理学療法士・作業療法士に向いている人

まずは「向いている人」から考えます。
これについては現在当てはまっていなくてもそれほど気にすることはありません。
当てはまっていたら楽しく仕事ができる可能性が高い、くらいに考えてください。
人から感謝されるために頑張れる人
「感謝されるのが好きな人」ではないです。「感謝されるために頑張れる人」です。
理学療法士や作業療法士を始め、医療従事者を目指す人は基本的に「人から感謝されるのが好きな人」です。
そうでなければまず医療従事者という選択肢が出てこないでしょう。
しかし、「好き」だけでは仕事はできません。
肉体的・精神的にしんどい時でも患者さんや他のスタッフのために「頑張れる」人が向いています。
肉体労働を苦にしない人
理学療法士・作業療法士の仕事はほぼ肉体労働です。
休むのは昼休憩とカルテを書いてる時だけです。
また、患者さんに体の使い方の手本を見せたり、運動指導をする立場である以上、ある程度自分の体を維持する必要があります。
若いうちはまだいいですが、40代になっても続けられますか?
「40代になることには役職者になって治療はほとんどしないから大丈夫」と考えているなら危ないです。
現在平社員、あるいは今から理学療法士・作業療法士になる人は、何もしなければ40〜50代まで平社員です。
「体を動かすの好きな人」ではなく「肉体労働を苦にしない人」が向いていると言えるでしょう。
論理的思考ができる人
肉体労働と言っていたのに何故論理的思考が必要なのか、と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし理学療法士・作業療法士に論理的思考は必須です。
治療内容を考えるのにも必要ですし、患者さんやその家族、他の医療従事者に患者さんの状態を説明する時にも必要だからです。
ただ、これは仕事をする中で徐々に身についていくものでもあります。
既に出来るならより良い、くらいで考えて頂いて大丈夫です。
理学療法士・作業療法士に向いていない人

ここまでは理学療法士・作業療法士に向いている人を見てきました。
前述した通り、当てはまっていなくても重く捉える必要はありません。
しかし、こちらの「理学療法士・作業療法士に向いていない人」に当てはまる方は、この仕事を避けた方が良いかもしれません。
何故なら、仕事をする中で身に付くという話ではなく、仕事自体が苦痛になることが多いからです。
1人で黙々と仕事をしたい人
1人で黙々と仕事や作業をしたい人は理学療法士・作業療法士には向いていません。
向いている資質で「コミュニケーション能力のある人」とよくいいますが、あれは少々違うと思います。
重要なのは「仕事に求めるスタイル」です。
もっとわかりやすく言うと「チームで連携して取り組むのが好きなのか、1人でじっくり考えながら取り組むのが好きなのか」です。
患者さんとのコミュニケーションは言わずもがなですが、一緒に担当している他のリハビリスタッフや看護師などとの連携も欠かせません。
コミュニケーション能力は低くても構わないが、チームで足並み揃えて取り組むのに抵抗がないか、これが重要です。
黙々と作業をこなしたり、課題をこなしたりするのが好きな人は要注意です。
仕事中1人になるのは遅くまで残業している時くらいです。
仕事と割り切れない人
患者さんが良くならなかったことに対して、仕事と割り切れず重く受け止めてしまう人は向いていない可能性が高いです。
理学療法士・作業療法士が患者さんから感謝されることは多いです。
前述した通り、そのために頑張れる人はこの仕事に向いているでしょう。
一方で全ての患者さんがよくなる訳ではありません。
人間の体ですので、治療技術のレベルに関係なくどうにもならない時もあります。
それを患者さんに納得させるのも治療技術の一部ですが、問題はそこではありません。
患者さんが納得している、していないにかかわらず、「よくならなかった」という事実は残ります。
そこで「人間の体だから」「仕事だから」と割り切れる人はいいですが、重く受け止めてしまう人は注意が必要です。
毎日の業務でどんどん疲弊してしまいます。
私の場合、これが原因の1つとなり、理学療法士を辞める決意をしました。
どれだけ患者さんから感謝されても、良くできなかった患者さんがいれば、それまでの感謝を全て吹き飛ばして落ち込んでいました。
この仕事を後30年も続けることは無理、と判断し転職することとなったのです。
他人の人生を背負う覚悟ができない人
「リハビリは人の命を預らないから少し気楽だよね」と考えている人は向いていない可能性が高いです。
確かに外科手術をする医師や看護師に比べると命の最前線よりかは一歩下がったところにいるかもしれません。
それでもリハビリが原因で命を危険に晒すことはあります。
また、理学療法士・作業療法士は、患者さんやその家族のその後の人生を背負うことになります。
リハビリの良し悪しでその後の患者さんの人生は良くも悪くもなります。
- リハビリが上手くいけば歩けたのに、上手くいかなかったから若いのに車椅子生活になった。
- 家にこもりがちになって、家族への負担が増えた
他人の人生を左右する、という覚悟が出来ない方は注意が必要です。
まとめ
まとめ
- 理学療法士・作業療法士には向き・不向きがある
- 特に「向いていない人」に当てはまる人は、一度考え直した方が良いかも
理学療法士・作業療法士を目指している人は、この記事を1つの参考にして下さい。
向いていないから絶対にやめた方がいい、という訳ではありませんが、それ相応の覚悟が必要です。
現在リハビリの仕事をしていて辞めようか悩んでいる方は、この適性リストを参考にするのも良いですが、それだけで判断しないようにして下さい。
こちらの記事にも書いていますが、仕事を辞めたい本当の理由についてはじっくり考えることをオススメします。
ポイント
>>> 今の仕事を辞めたい?まずはその原因を考えよう!
最後まで読んで頂きありがとうございました。