本記事では理学療法士に最短でなる方法を解説します。
私は4年生大学で理学療法の勉強をした後、5年半ほど理学療法士として働いていました。
理学療法士は近年、「先行きがあまりよくない」と言われる職業の一つですが、一方で
- 国家資格である
- 手に職をつけられる
- パートとしては自給が高い
- 日本の平均給与レベルは確保しやすい
こういったメリットもあり、社会人から転職で理学療法士になる人も多い職業です。
せっかく理学療法士になるなら、少しでも早く、最短でなりたい!早く現場に出たい!という人は多くいらっしゃると思います。
そこで、本記事で理学療法士になる最短の方法を解説します。
ぜひ参考にして下さい。
目次
理学療法士になる条件

まず理学療法士になる条件を確認しましょう。
理学療法士は国家資格なので、国家試験に合格し免許を取得する必要があります。
ですので、
- 国家試験の受験資格を取得する
- 国家試験を受験する
- 合格して免許を取得する
という手順を踏みます。
専門の教育機関で3年以上勉強
国家試験の受験資格については厚生労働省のHPに記載があります。
文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識及び技能を修得したもの(令和3年3月15日(月曜日)までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)
厚生労働省のHPより一部抜粋
つまり、理学療法の学部・学科を持つ学校で3年以上勉強し、卒業することが国家試験の受験資格となります。
実際は国家試験が毎年2月にあり、卒業は3月なので、受験時点では「卒業見込み」という状態になります。
国家試験に合格
国家試験は毎年2月に行われ、3月に合格発表があります。
無事合格したら免許発行手続きを行い、4月中旬~5月初旬に仮免許が発行されますと晴れて正式な理学療法士となります。
就職活動は免許取得見込みで夏~秋の時点で行っておく
仕事自体は4月から始まるので、国家試験合格後に就職活動をしたのでは間に合いません。
なので、夏~秋の時点で「免許取得見込み」として就職活動を先に完了させておきましょう。
最短は3年!
以上のことより最短で理学療法士になるには「3年間勉強して国家試験に合格、就職する」ということになります。
3年制だと質が下がる?

理学療法士になるには最短で3年ということがわかりましたが、4年制大学と比較して勉強内容の質が下がると困りますよね。
専門科目の勉強は3年でも十分足りる
私は4年制国公立大学で理学療法の勉強をしました。
4年間のカリキュラムをざっくり見てみますと、
カリキュラム内容 | |
---|---|
1年目 | 一般教養がほとんど。 1週間に1~2回ほど専門科目の授業がある。 |
2年目 | 専門科目がほとんど。 語学などの一般教養科目が週に1~2回。 |
3年目 | 専門科目のみ。 1月頃から実習が始まる。 |
4年目 | 6月頃まで実習が続く。 それ以降は卒業研究と国家試験の勉強がメイン。 |
このような感じでした。
見て頂くと分かりますが、1年目は一般教養がほとんどで、4年目は卒業研究と国家試験の勉強がほとんどです。
専門科目に絞れば3年でも問題ないと言えるでしょう。
結局最後は臨床経験、卒業してからがスタート
実際に5年半現場で働いで感じたことですが、理学療法の世界において学歴は何の意味もありません。
どれだけ机上の勉強ができたとしても、大切なのは患者さんとのコミュニケーションや治療技術です。
それらは学校では身につけるのは難しく、臨床現場で身につけるしかありません。
つまりは卒業して、現場に出てからがスタートです。
3年制の学校だからといって引け目を感じる必要はありません。
専門学校では費用がかかる?

国公立大学が費用面で一番安いというのは有名な話ですが、3年制の専門学校と比較してどのくらい変わるのでしょうか。
卒業までの学費概算 | |
---|---|
4年制国公立大学 | 約250万円 |
3年制専門学校 | 約450万円~500万円 |
専門学校は学校により差がありますが、おおよそこれくらいの金額になります。
その差額が約250万ありますが、3年制で一年早く働き出すなら、その差額はほぼ相殺できるでしょう。
トータルコストで見れば3年制専門学校と4年制国公立大学はほとんど変わらないということです。
3年制専門学校のデメリット
3年生専門学校にもデメリットがあります。
それは「大卒」の資格が取れないことです。
一部の病院では専門学校卒と大学卒で待遇が違う場合があります。
また、もし他の仕事に転職したい、となった時に「大卒」の資格があった方がよかった、と後悔する時があるかもしれません。
専門学校はどうやって探したらいいの?

専門学校は全国にあるので、その中からどうやって志望校を探したらいいのかわかりませんよね。
それにどんな雰囲気の学校なのかも事前に知っておきたいもの。
そういう時はこちらのサービスを利用すると便利です。
こちらで「理学療法士」で検索すると該当する専門学校がいくつも出てきます。
各学校の紹介ページも充実していますし、無料で資料を取り寄せることもできます。
気になった学校はとりあえず資料請求をしてみるのがいいでしょう。
結論
まとめ
- 理学療法士に最短でなるには3年制の専門学校に行く
- 3年制だからといって引け目を感じる必要はない
- 費用面もそこまで気にしなくてよい
- 将来を見据えて結論を出す必要がある
理学療法士に最短でなる方法を解説しました。
最短なら、3年後には理学療法士として現場で働き始めることができます。
まずは気になる学校の下調べ、資料請求から始めてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。